湯河原町立吉浜小学校

４校時が終わったタイミングで廊下を歩いていると、向こう側から５年生が２人歩いてきます。おそらく放送原稿であろう紙を片手に、歩きながら読みの練習をしています。歩きスマホが禁止されているように、本来「ながら」は安全上よくないことですが、これは自分を高めるために「寸暇を惜しむ」姿のように見えました。本番の放送が始まると、６年生に交じりながら練習の成果を発揮して堂々とやり切りました。努力は裏切りませんね。

音楽室からなつかしい楽曲が聞こえてきました。「ルパン三世」です。扉を開けると生の演奏が目と耳に飛び込んできました。完成度はまだ高くはないようですが、それぞれの役割を果たそうとする子どもたちの気持ちが伝わってきました。合奏が完成し、披露される日が今から楽しみです。

登校後すぐに５年生の子たちが北館１階のドアから出てきました。何をするのかと思っていると実験中のインゲンマメの世話と観察でした。水やりをする子もいれば、タブレットPCで写真を撮る子もいれば、ノートに書き込みをしている子もいます。活動はそれぞれですが真摯に活動に取り組む５年生の子たちの姿に感心しました。

５年生の教室に入ると、皆大型テレビの画面に見入っています。一人の子が自席でタブレットPCを使って、学んだことのまとめをプレゼンをしているのです。終わると「おー、すごい！」という声がかかりました。次の子も同じパターンです。今度は写真２枚に合わせて２択クイズが出されました。これは大盛り上がり！です。アウトプットに重きを置いた授業はこれからますます大事になってくるでしょう。子ども主体のいい授業風景でした。

今朝５年生の子たちが校長室に来て、案内状をもってきてくれました。２校時の家庭科で行うお茶会に来てくださいというものでした。パソコンで作ったものでしょう、お茶をイメージした緑色の図柄が印象的です。お茶会に顔を出せたのはまもなく授業が終わろうとしている時でした。もう片付けをしているグループも多い中、お茶と茶菓子が用意してありました。恐縮しながらも、うれしくおいしくいただきました。ありがとう、５年生！

この日は６年生が修学旅行の代休でいません。各委員会の活動はいつも５年生と６年生がいっしょにやることが多いのですが、今日は５年生だけです。昼の校内放送のために放送室に健康委員会の５年生がやってきました。頼りになる６年生がいなくても堂々と放送原稿を読み切りました。さすが次年度の学校のリーダーズ！頼もしいですね。

インゲンマメの発芽について、５年生の子どもたちが実験結果をワークシートにまとめています。個々で考えてまとめていく形態もありますが、あえてグループでの活動にしているようです。学習内容は最終的には個々に還元されていくものですが、その過程においては関わりの中で学びを獲得してことがほとんどです。この日も和気あいあいとよいグループ活動ができていました。

中休み終わりごろ、校長室横にある放送室にふらりと入ると５年生の子が一人いました。「当番？」と聞くと「はい」、「一人？」とさらに聞くと「いや、待っているんだけど…」、「そろそろ時間だね」と言うと「まあ、一人でもやろうと思えば…」とつぶやきながら機器の操作を始めました。音楽がかかると今度はアナウンスです。「もうすぐ休み時間がおわります。うがい手洗いをして…」と一通りこなすと、その子は「よし」と言い残し放送室を後にしました。かっこよすぎましたね。

交流はまだまだ続きます。タブレットPCを用いてグループごとに相互に発表、いっしょに笑顔の昼食、昼休みにはドッジボール・サッカー・シャトルボールで遊び、新体力テストの体験など…たっぷりと頭と身体と心を動かしました。完璧な英語での会話とまではいかなかったかもしれません。でも、十分に言葉や国の壁を越えた交流ができたと確信しています。ミンチャン小学校の皆さんと素敵な時間を共有できたことに心から感謝しています。謝謝！

今度は吉浜小学校の紹介の番です。教師がスライドを見せながら学校の概略を話す中で、代表の子たちが発表したり全員で開校記念ダンス『１５０』を踊ったりと、元気な吉浜っ子らしい楽しい紹介をすることができました。そして学校同士のプレゼント交換。ミンチャン小学校の校長先生とPTAの方からたくさんのお土産をいただきました。吉浜小学校からは開校150周年記念のクリアファイルとマグカップを贈りました。手作り名刺を渡したりサインをもらったりしながらさらに交流は深まっていきました。