湯河原町立吉浜小学校

朝の時間に１年生の教室に顔を出すと、いきなり開校記念ソング＆ダンス『１５０』が始まりました。大型テレビに映し出される映像を見ながら、子どもたちは張り切って歌って踊ります。実に楽しそうです。笑顔があふれています。朝から身体を動かすことはとても大事です。これで朝の活動や１時間目の勉強に入る心身の状態が整うのです。

先日は体育で５０ｍをまっすぐ走っていた１年生でしたが、今日はドンじゃんけんで、曲線を走っている姿がありました。線に沿って、しかもスピードをコントロールしながら走りつつ、線や相手のことも見ていなくてはなりません。単に楽しいだけの運動ではなく、たくさんの育ちが活動の中に埋め込まれています。楽しみながら何度も繰り返してほしいと思います。

入学式でも話したように、１年生の子たちにとって運動場はかなり大きく、広く感じられるのではないでしょうか。この日は、５０ｍ走の練習でその広い運動場を一人一人が全力で駆け抜けていました。桜の花びらが舞う中で素敵な光景でした。

３時間目の終わり頃に１年生の教室に入ると、クレヨンで「私の好きなもの」をテーマに絵を描く活動をしているところでした。どの子もかなり進んできたところで教師からのお話です。どの子も手を止めて教師の話をしっかり聞いています。「聞く」ことは６年間にわたる学習の基礎としてとても大切なことです。楽しく絵を描いている姿はもちろん、よくお話を聞くことができる姿にも感心させられました。

新入生の子たちにとって下校は決して低いハードルではありません。今日は、昨日の入学式と違ってお家の方と帰宅するわけではありません。子どもたちが慣れるまでは、方面別にグループを作って担当教師が付いていくという方法をとります。今日はその初めての方面別下校をしました。思ったよりスムーズに混乱なくできたことは立派です。少しずつ学校生活になじんでいくことでしょう。

昨日の入学式中にPTA会長さんの祝辞があり、「くつ箱のくつをきちんとそろえることから始めよう」というお話をしてくださいました。今日の朝、１年生のくつ箱を見てびっくり！こんなにも美しくそろっているくつ箱はなかなかお目にかかれません。すばらしいと思いました。昨日は、保護者の皆さんの靴等もいっしょに入っていたのですが、今日は子どもたちのくつだけです。その分すっきりとして美しさが際立っていました。

昨日の曇天から今日はすっきりと青空が見えました。校庭のソメイヨシノも満開です。この佳き日に、かわいい新入生36名を迎えて入学式を行いました。約30分の式中、代わる代わるいろいろな大人が話すのを、新１年生の子たちはよく聞いていました。また、新２年生の「お迎えのことば」は圧巻で、開校記念ソング＆ダンス「１５０」に始まり、合奏や呼びかけなど生き生きとした姿、換言すれば新１年生の１年後の未来像を見せてくれました。そして、在校生の校歌も元気いっぱいでした。さあ明日から学校生活本番です。吉浜小学校総がかりで新１年生をバックアップしていきます。保護者の皆さん、ご家族の皆さん、本日は誠におめでとうございました。そして来賓の方々、ありがとうございました。

吉浜小学校では、例年２年生が入学式で「お祝いの言葉」をパフォーマンスで示しています。次年度もその予定です。今年度最後の一日となる本日、修了式、離退任式の後、１年生が来たる入学式に向けてリハーサルを行っていました。１年間の成長が感じられるようなしっかりしたダンスや合奏…目を細める以外ありませんでした。２年生としてもすばらしいスタートが切れそうですね。

先日１年生が６年生と対面しながら描いた似顔絵が仕上がったようで、職員室後ろのスペースで教員が貼り付け作業をしていました。１枚１枚の絵を見ると、どの作品もいずれも味があり、「これは似てるぞ！」という作品もたくさんありました。きっと６年生を送る会では、６年生全員が喜んでくれるでしょう。よくがんばったね、１年生。そしてありがとう！

吉浜小学校では伝統的に「６年生を送る会」に向けて、１年生が６年生の似顔絵を描くことになっています。今年もその季節がやってきました。しかし、今回は学年間の人数差があって、１年生は３枚も描かなくてはならない子もいます。そのこともよくわかっている優しい６年生は、そっとお手伝いをしている子もいました。さあ、どんな似顔絵に仕上がるでしょうか。楽しみですね。