湯河原町立吉浜小学校

音楽室から鍵盤ハーモニカの音が漏れ聞こえてきました。中に入ると３年生ががんばっています。ちょうど専科教師がICT機器を活用して、鍵盤を大型テレビに映し出して運指について説明しているところでした。かつては口で説明するだけものが、今はこうして視覚支援も活用しながらの授業づくりに変わってきています。子どもたちの技能の向上に一役買っています。

３年生の子たちがタブレットPCやノートを手に屋外に出てきました。「何をするのかな？」と聞くと、「春を見つけにいくんだよ！」と元気に答えてくれました。校庭の木々や中庭の花、吉空池の生き物などを見付けては、写真を撮ったりノートに書いたりとそれぞれが見付けた春を記録する姿がありました。この後の発表も楽しみですね。

昨日から始まった給食の様子をぐるりと見て回りました。どの学年もどの子も、この時間を心待ちにしていることがよくわかります。皆笑顔です。３年生の配膳の様子を見ていると、さすが中学年、もう自分たちでどんどん進めることができていました。頼もしいですね。

北館３階の廊下にいると、下の階から３年生の子どもたちが階段を上ってきました。そして、普段は使わない屋上につながる階段をさらに上がっていきます。子どもたちの後をついていくと、３年生が２クラス合同で社会科の学習として屋上からの景色を見にきたようです。「あっ、船が見える！」「校庭の桜が見えるね」「電車は今通っていないか」「ETCがどこかにあるはずなんだけどな」など、様々な気付きや発見があったようです。どんな学習に発展していくか楽しみですね。

３年生の教室から楽しそうな声が廊下に聞こえてきました。中を見ると、いわゆるフルーツバスケットを行っています。しかし、様子を見ていると、「ぼくはラーメンが好きです。ぼくと同じラーメンが好きな人！」「ぼくはサッカーが好きなんだけど、この中でサッカーが好きな人！」と遊びを通した相互理解と仲間づくりが進んでいるようでした。遊びはいいですね。

好天の運動場から歓声が聞こえてきます。つい校長室での事務仕事の手を止めて外に顔を出してみました。３年生がキックベースを行っています。「いけー！」「リラックス、リラックス！」「ごめーん！」「やった、５点、５点！」いろいろな言葉が飛び交っています。運動をとおして、子どもたちが豊かなかかわりを作っている証拠だなとうれしくなりました。

久しぶりに春のような日差しと暖かさの中、運動場では３年生が学年体育を行っていました。ミニハードル間が異なっている場がいくつか作ってあり、自分で調子よく跳び越せる場を選んで練習します。ほどなくして、教師から「リレーをします」という声がかかりました。リレーが始まると、練習時よりさらに真剣みが増しどの子も全力です。ハードルがあってもとにかく速く走る！子どもたちは頭よりも身体で学んでいるようです。

算数を行っている３年生の教室はことのほか静かでした。単元末の習熟の場面です。一人で算数ドリルに取り組む子、教師に助けをもらいながら問題を解く子、タブレットPCで様々な問題に挑戦する子…個々の課題にしっかりと取り組む子どもたちの姿がありました。適切な課題を選択すること、集中すること、必要に応じて助けを求めること…学びに対するこの１年間の成長が見てとれました。

４～６年生のクラブ活動の時間に３年生がグループで見学に訪れました。「どんなクラブがあるのかな？」「自分はどのクラブに入ろうかな？」と３年生の子たちは興味津々です。どの子も目が輝いていました。４年生になるのが待ち遠しい感じがよく伝わってきました。